2009年01月
そんな中心部にひと際歴史的などっしり感で建っているのが、全米史跡ホテルに指定されている四つ星ホテルの「セントポール・ホテル」です。歴史あるホテルは1800年代からミネソタの政財界の大物や有名人の集うところとして知られていました。セントポール出身で現在アカデミー賞にノミネートされているブラッド・ピット主演「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」の原作者F・スコット・フィッツジェラルドもよく訪れたといいます。
オリジナルのウォーターフォードのグラスのシャンデリアや、クラシックなインテリア、重厚で男性的なホテル・バーなど今も当時を偲ばせてくれます。このセントポール・ホテルのクラシックさは、長く続いている「アフタヌーン・ティー」でしょう。冬の間、週末に楽しむ事ができる本格的なアフタヌーン・ティーはこのホテルの伝統になっています。スコーンやデザートがちょいとアメリカ的なのがイギリスのハイティとはちょっと違っているものの、多分昔は町の名士夫人たちが集って楽しんでいたんだろうと想像できます。
外にはまだ雪、そしてちょっとクラシックなホテルでアフタヌーン・ティー。なかなかです。
www.saintpaulhotel.com
さて、冬場はよく日本レストランへ行きます。何と言っても熱燗が嬉しい季節だからです。ゆっくりと熱燗で温まるというのは、やはり冬ならではの楽しみでしょう。最近アップタウンに居酒屋風バーがオープンしました。「Moto-i」モトイというお店。ここのユニークさはその場で独自に醸造をしているということです。ほんまかいなと思って行ってみると、確かにバー&レストランの奥で地ビールのように酒を造っているのです。http://moto-i.com/#our_brewery 純米吟醸とかにごりなんていう風に注文するとグラスに入った酒が出てきます。熱燗派の私ですが、こういうのも好きです。そこで「にごり」と純米吟醸両方試してみました。なかなかでした。アテはいろいろ。日本風のメニューとアジア風が混じったどちらかというと「パンアジアン」レストランの感じ。でもコロッケとか焼き鳥とか揚げ出し豆腐、するめイカもあります。http://moto-i.com/#menu
すっかり、友人達と日本にいるようにワイワイダラダラやってしまいました。これがニューヨークやロサンゼルス、サンフランシスコなんて日本人の多い土地柄だと、当たり前に日本と同じようなものがあるのですが、ここミネソタではまだまだ
こうした設定はファンキーでお洒落。今やMoto-i はアップタウンに集まる若者やアーティストに人気のスポットになっています。でもほんとにお酒を美味しいと思っているかは謎。「ライスワイン」なんて呼んでいるようじゃね~。酒は酒。日本でも地方や蔵によって味わいの違うのは、確かに「ワイン」や「スコッチ」と同様なのかも知れないけれど、気候や風土はやはり日本だからですよね。このミネアポリス地酒も独自性が定着すると良いけれど。
いつもダウンタウンの本店に行く度に2階の横手にある一画が気になっていたんですが、それが「ウェルスファーゴ歴史博物館」であることを知りました。これは全米数都市のこの銀行の店内にも設けられていますが、ミネアポリスもその一つ。ガラスケースに様々なアメリカの銀行の歴史が分かる古い金貨や当時使用されていたもの、写真、文書などが展示され、またインテリアは昔の銀行の窓口を再現した感じになっています。
ウェルスファーゴのシンボルはステージコーチと呼ばれる馬車。よく西部劇などに登場する「駅馬車」というやつですね。これが郵便や現金を運んでアメリカ中を走り回っていたことから始まった訳です。いかにも開拓時代だよねという歴史から近代へと、なかなか興味深いものです。一階には1863年のオリジナルの駅馬車も展示されています。
ちょっとしたコーナーですが十分にアメリカの歴史を十分学ぶことができて、おまけに無料。頼めば係の人が説明もしてくれるそうです。ぜひ駅馬車の前で写真はとりましょう。とても楽しい記念になります。(銀行ですからセキュリティの都合もあります。写真はまず尋ねてから取りましょう。)
Sixth & Marquette Streets, Skyway Level
Minneapolis, MN 55479
(612) 667-4210
この期間はミシシッピ河畔のグレートリバーロードという国定シーニック・バイウェイ沿いの地域ウイノナやレッドウィングでは、毎年定期的にイーグル・ウォッチングが行なわれます。ボランティアのガイドさん達がスポットを教えてくれ、かなり身近に観察できるそうです。河畔沿いをドライブするだけでも、はるか上空にゆうらりと飛んでいる白頭鷲を見かけることも珍しくありません。
ウイノナには全米でも有名な「ナショナル・イーグル・センター」があり、その保護と研究、一般への理解と教育などを行なっています。常設のデッキからイーグル・ウォッチングも楽しめ、また常時アンバサダーと呼ばれる数羽の白頭鷲が見学者を出迎えてくれます。彼らは全米を回り、白頭鷲の生態や保護を伝え広める役目を担っています。実際にその姿を見ると、とにかく気高さと強さを漂わせ、白い頭部の羽根の中に鋭い目を油断なく覗かせています。貫禄のある鳥です。
www.nationaleaglecenter.org/
氷の彫刻展や犬ぞり短距離レースなどもこういう気候の方が盛り上がります。ただパレードやマラソンなどが大変そうだけど。
氷の彫刻は函館の雪祭りほどスケールは大きくないですが、結構よく出来たものもあって、毎年盛況です。勿論雪の彫刻もあります。これらはコンテストで毎年最優秀賞が決定されるので、レベルは高いです。何年かごとに巨大なアイス・キャッスル(これはスポンサーがいるので、なかなか毎年という訳にはいきません。)が街の中心に飾られて、これは夜になるとライティングされたりして非常に美しいです。またやって欲しい。フェスティバルの歴史展は毎年開かれるので、そこで実際氷の城がどんなものであったか確かめることができます。
今年はフェスティバルにブルース音楽のコンサートなども加わり、なかなか賑やかになりそうです。北米で最も古くからあるウィンター・カーニバルと言われています。地元の人々にとってはとても馴染み深いイベントなのです。
www.winter-carnival.com/
ジムでマシーンを使うのは味気ない、やっぱりどこかで身体を動かしたい、そんな人たちの中で、「モール・ウォーカー」というのがあります。全米一の規模であるショッピング&エンターテイメント・モール「モール・オブ・アメリカ」。4つのデパート、520店舗以上の専門店、そしてレストランや映画館、結婚式場、水族館、遊園地が一つ屋根の下に集まった巨大施設ですが、このモール内をお店が開店する前にウォーキングする人たちがいるのです。
気候に関係なく、当然冬の寒さも感じずに、ここで「速歩」をしたり、ただ散歩をしたりする訳です。ぶらぶら歩く訳ではないと思いますが。あえてショップのオープン前にウォーキングをするのですから。「モール・ウォーカー」はグループやクラブ単位で活動したりしているそうです。きちんとウォーキングシューズを履き、トレーニングウェアも着用したりしているとか。本格的です。
確かにショッピングで歩き回っても相当運動しているなと感じる巨大なモール。今日は結構長時間かかりそうと思うと普通にショッピングだけする時でも、歩きやすい靴を履いてきたりするので、運動にももってこいな訳ですね。
www.mallofamerica.com
テレビでは時々観たりするのですが、現実にはちょっと。とはいえ、非常に興味はあるのです。ミネソタ州は全米でも犬ぞりの有名なところです。よく知られた話では、あの冒険家として名だたる植村直己さんもミネソタ州でマッシャーの修行をしたそうです。また、日本から犬ぞり作りを学びにくる専門家もいるとのこと。ディズニーの映画「アイアン・ウィル」という犬ぞりレースの映画はカナダからミネソタまでのレースの話で、撮影もミネソタ州で行なわれました。
「ジョン・ベアグリース犬ぞりマラソン」は1981年から始まったもので、レースの名前になったアメリカン・インディアンのチペワ族の酋長ジョン・ベアグリースが19世紀の初め頃、北部スペリオール湖岸間をとても早い犬ぞりで郵便を配達し続けたという歴史に敬意を評しています。このレースは全米でも最も距離があり難しいコースの一つで、国内外から参加するマッシャー達は有名な大会の猛者たちです。最高16頭引きというような大掛かりなマラソンレースです。
とはいえ、そんな本格的なものばかりではなく期間中には短距離のレースも行なわれ、また、「可愛い子犬コンテスト」などのイベントもあって、家族で楽しめるものとなっています。
昨年までシベリアン・ハスキーを飼っていた私は、犬ぞりを体験するのが夢。寒いと尻込みせずに挑戦するべきですね。ミネソタ州の北部にはアウトフィッターといって、犬ぞりを体験させてくれるガイドさんがいます。ロッジからロッジへの犬ぞりの旅をパッケージにしています。以前女性一人でわざわざ日本からそうしたパッケージに参加した方もいました。やってみたいものです。
www.beargrease.com
www.dogsledding.com/
私は家でのんびりしているうちに日本で言うところの三賀日が過ぎてしまいました。
結構雪が降って、市内でもかなり積もりました。年明けに友人に会ったら、大晦日から新年にかけて、ダルースの北のリゾートで過ごしたとの事。雪がすごかったけど、キャビン一つを借り切って、ゆっくりと過ごして良かったと言っていました。夏には滞在したことはあるけれど、こんな雪の中リゾートに出かけたことはありませんでした。雪に囲まれたキャビンには本物の薪をくべる大きな暖炉とジャグージもあり、本館には本格的なスパがあったので、そうしたものを目一杯楽しんだと言います。
スキーやスノーモービルなどのアクティビティを楽しむ人たちもいたそうですが、彼らはひたすら暖炉の火の前で、外の真っ白な雪景色を眺めたりして、のんびり過ごしたそうです。そういう新年の迎え方もいいなと思いました。お好みのワインを数本、読みたい本や雑誌、ちょっとしたチーズなんかも持参して、灯りを消した暖炉の前で乾杯。いいですね。車で2時間半くらいですか。(勿論天候や道路事情もありますが。)気軽に行けます。

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