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ドルフィン 最近日本でも日本でのイルカ漁のドキュメンタリーが公開されたらしく、アメリカ人の知り合いなどから「この残虐な行為をどう思うんだ!」なんて追求されて困惑しています。「と言われたって」というか。
 で、イルカの話。でもこのイルカはコンピューターアートです。ミネアポリスにある全米でも有数のモダンアート・ミュージアムでも子供を中心に人気のあるコーナーが、「ドルフィン」と一般に呼ばれているビデオインスタレーションです。スクリーンにかわいいイルカが浮遊していて、こちらを注視しています。手元にあるキーボードで質問をタイプすると、その質問にイルカが答えてくれます。音声はイルカの鳴き声。そして回答はスクリーンに現れます。答えはなかなか哲学的でアーティスティック。意味が深すぎてわからないこともあるほど。でも面白くてついついいろんな質問をして遊んでしまいます。
 ところが、この人気のドルフィンもこの冬限りでトロントへ行ってしまうことになりました。残念!イルカ君にさよならする前に、また一度このインスタレーションを訪ねて、いろいろとイルカ君と問答してみたいと思います。
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芸術の秋だ!! 寒がってばかりはいられません。紅葉が楽しめないなら、ほかのことで秋を満喫しなくては。ということで、お馴染み私の大好きな美術館のお話。日本では年中どこかで「ルーブル美術館特別展」とか「エジプト秘宝展」「大英帝国博物館展」とかなんとか大々的な展覧会が開かれていますが、アメリカではあまりヨーロッパの大物美術館や博物館の特別展というのがなくて、そのせいか、そういう企画があると結構大騒ぎになります。(いや、ミネソタだけかな?)今週から数ヶ月間ミネアポリス美術館で開催される「ルーブル美術館代表所蔵品展」は、かなり話題になっています。ルーブル美術館の名作の数々がやってくるだけでなく、天文学400周年を記念して、フェルメールの「天文学者」という作品が初めてアメリカの美術館に展示されるためです。
 ミネアポリス美術館の学芸員とルーブル美術館の学芸員が非常に親しい関係にあったことから、特別に実現したのだそうです。フェルメール(「ぶぁーみえ~」とこちらでは言います。)は日本でも特に人気のある画家ですが、こちらでも人気が高く、この絵がくることもあって、現在ミネアポリス美術館では天文学や宇宙観に関連するアートを集めた展覧会も展開しています。
 また、ルーブルということからフランスにちなんだイベントもいろいろ催される予定で、今秋は「お仏蘭西なムード」を楽しめそうです。フェルメールを観る、もう何度も通ってしまいそうです。
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終わっちゃいましたね、夏。 CNNの昨日のニュースでミネソタの季節外れの雪模様を伝えていました。またこれで、「ミネソタ=寒い」というイメージが強くなりそう。でも本当はこの時期紅葉の美しい季節なんですよ。本来なら寒くなるのは10月の終わり、11月初めです。
 さて、夏も終わって、今夏何が面白かったろうといろいろ考えると、そのひとつは突如市街の湖に出現した巨大な「ネッシー」像ですね。これは、ニューヨークからミネアポリスに移ってこられた現代彫刻家の方が製作し、市公園局が設置したもの。ツインシティで最も広大な湖、カルフーン湖の湖面に、のっそり出現しました。
 話題になってブログなんかも登場。こういう面白いアートはいいですね。この彫刻、冬の間はどうなるのだろう。
バレンタイン・デーの過ごし方。 うちのBFは「バレンタインデーなんて、商業的でイヤだ」と言っていて、別に毎年何も特別にすることはない私たち。アメリカでは1月の末頃からやたらとジュエリーの広告が多くなり、バレンタイン用のカードなども売れら始めます。こちらではご存知の通り、日本とは違いバレンタインデーはカップルの日。特に「女性からチョコレート」というようなことはなく、どちらかというと男性がギフトを購入するプレッシャーにさいなまれる日のようです。
 日本同様なのは、ホテルのバレンタインデー・パッケージが宣伝されたり(だいたいどこもシャンペンとチョコレート・ディッピングしたイチゴ付き)、レストランが特別のセットメニューを宣伝したりします。この日はディナーをするのが定例。前後にレストランに男性と行くと「バレンタインのお祝いですか?」とか訊かれる。この数日「いやいや、この人はただの友達」と何度か言うはめになりました。
 私が今年特に気に入っているバレンタイン・デーの特別イベントはお馴染みミネアポリス美術館が今月一杯行なっている特別一般ツアー「Love, Sex, and Scandal」です。こんなテーマでいろんなアートを鑑賞するのも面白いと思います。例えば私の好きなレンブラントの「ルクレチア」などは、陵辱された妻が夫への愛を貫いて自殺する絵。こんなバックグラウンドなどを知りつつ鑑賞するのも一興です。
 バレンタイン・デーは土曜日。カップルや好きな人とツアーに参加してみるというのも実はロマンチックだったりしませんか。絵の前で自然と手をつなぐカップルなんて見てみたい。または独りで参加して愛憎や苦悩を描いた作品を鑑賞し、「良かった独り身で」と思うかも知れません。
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美術鑑賞はミュージアムだけじゃない  道路工事が始まりバス路線が迂回し、私のアパートビルに女子プロバスケットボールチーム「ミネソタ・リンクス」の選手たちが住み始めると、公式に春です。芝生も緑が徐々に広がり、木々にも堅い芽が着き始めました。これで、後はオレンジ色の胸をした駒鳥が頻繁に見られるようになると、ミネソタの一番美しい季節へと変化していきます。
 さて、おこもり状態であった間はいろいろなアートシーンを探索し、審美眼を養うというか、結構知的文化的に過ごしました。ギャラリーやミュージアムを訪れた他、意外なところでは、ミネソタ州の議事堂内に飾ってある歴史的な絵画をじっくり鑑賞する機会があったことでしょうか。
 例えばホワイトハウスなどもそうですが、米国内のこうした政治的モニュメントでは多くの美術品やアートを観ることができます。日本の国会議事堂を訪れたことはないのでどうか分かりませんが、例えばこちらでは市役所や裁判所の前庭などにも絵画や彫刻などが飾られています。それもロビーに一つなどという感じではなく、公共施設のロビーや壁はミュージアムのように利用されていたりします。
 さて、ミネソタ州議事堂。昨年100周年を迎えた議事堂には当時から飾られている絵画他、天井壁画などが多くあります。ミネソタの歴史を知ることのできる題材が主です。特に知事謁見室には、正式に州になる前、ミネソタがまだテリトリーだった頃のミシシッピ河畔の風景や出来事を描いた絵画、そして、独立戦争の様子を描いた臨場感あふれる絵画などがあり、いつでも気軽にじっくりと鑑賞することができます。知事の謁見室は内外からの訪問者と知事が懇談したり、記者会見を行なったりする部屋で、重厚な木の装飾や家具など当時の雰囲気を感じさせます。その壁に大型の絵画がかかっているのです。
 毎日行なわれる州議事堂のツアーはミネソタ歴史協会が管理し、定期的に議事堂内のアートだけを紹介するツアーも行なっています。ぜひ、機会があれば、これら絵画にも注意を向けてみて下さい。ちょっとしたものです。
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昔のスネリング砦ミネアポリス美術館にはミネソタの昔の景観を描いた作品を展示しているギャラリーもあります。そこには、スネリング砦を描いたものもあります。
昔はこんな感じだったんですね。こうした砦がアメリカ中にあった訳です。
浮世絵の宝庫 海外に出ると日本人である自分よりも日本のことに通じている人がいて、しばしば恥じ入るはめになります。先日日本に帰国中、東京渋谷の松濤美術館の案内に「Great Ukiyoe Masters ミネアポリス美術館秘蔵コレクションより」という展覧会開催中とあり、驚いたのでした。案内には、ミネアポリス美術館が「日本美術部門では全米屈指のコレクションを誇る」(知らなかった)「クオリティの高い作品を中心とした3000点以上の浮世絵コレクション」(知らなかった)「保存状態は目の肥えた浮世絵ファンにも驚きの」(知らなかった)などとあり、ますます驚きました。
 実はミネアポリス美術館の日本と韓国美術のキュレーターであるマシュー・ウエルチさんとは長年の知り合いで、時々お昼ご飯などを食べたりしていたのですが、こんなことは何も理解しておらず、「ごめんね。」と思わず恐縮してしまいました。松濤美術館の展示には250点が紹介されたとのこと。一度マシューの案内で美術館の裏側というか、展示品保管庫に案内してもらった時、日本でも今人気の伊藤若冲の「生」を見せてもらって感動したのですが、確かにミネアポリス美術館の日本ギャラリーには多くの浮世絵や日本画が展示されています。春信、豊国、北斎、広重など有名どころは網羅していますし、無名のものから市井の作品まで、コレクションは豊富なようです。(専門家ではないのでよく分からないのですが。)
 考えてみると、ミネアポリス美術館では年に数回日本美術の展覧会が行なわれています。今も漆などの作品が有名な柴田是真の作品展を開催中で、また来年からは
個人所蔵としては最大級の「ジョン・ウィーバー・コレクション展~アート・オブ・ジャパン」が開催される予定です。
 この機会にちょっと日本の浮世絵や日本画についてきちんと学んでみようかと思った次第です。
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セントポール市役所の隠れた見所 仕事の関係で時々セントポールの市役所へ行く事があります。歴史のある建物で、アメリカの全国版の番組で紹介されるぐらい幽霊話でも有名な所でもあります。(昔は絞首刑が行なわれていたとか、留置場があった場所で自殺者があったとか、そういう話から、幽霊が出没するということです。)ビル自体はアールデコ調の影響が見られ、当時のビルに見られるふんだんに大理石や御影石などを自然石と重厚なウッドを用いた造りです。 ニューヨークの彫刻家によるレリーフなども美しく、1930年代のデザインの要素がそこここに見られます。建設された恐慌時代においては最も素晴らしい公共建築の一つと言われています。外壁の浮き彫りだけでなく内装でも郵便受け一つとっても当時のアールデコのデザインが印象的です。鈍いゴールドのエレベーターの扉にもアールデコの影響が見られます。こういうものを観察するだけでも楽しいものです。
 私はこの市役所を訪れる事を滞在者の皆さんにいつも薦めています。日本だと市役所なんて用のある時以外は立ち寄ろうなんて思いもしないものですが、こちらでは思わぬお楽しみがあったりするのです。
 セントポール市役所の正面玄関を抜けエレベーターのある奥へと入っていくと、メモリアルホールという戦没者を記念した吹き抜けに出ます。突然厳かな空間が現れ、驚くようなものが目に飛び込んでくるのです。
 「ヴィジョン・オブ・ピース」と呼ばれる巨大な彫像。11メートル近い高さと
54トン余の重さのメキシカン・オニキス。ネイティブ・アメリカンの酋長をかたどった石像を見上げる事になります。ここだけは忙しく行き交う人々に関係なく、荘厳な静けさに包まれ石像が光の中にたたずんでいるのに圧倒されてしまいます。
 1980年代に建物は全米歴史史跡建造物に指定されています。州都セントポールは歴史的な建物が多く残っています。州議事堂も100周年を迎えたばかり。来年はミネソタ州が合衆国の32番目の州となってから150年を迎えます。アメリカの歴史は確かにヨーロッパや他の国に比べ浅いのですが、新天地を求めた人々が一つ一つ築き上げてきたものの軌跡を見るのもよいものです。セントポールに来られたら、ぜひこの「平和へのビジョン」という石像をご覧下さい。
http://nrhp.mnhs.org/property_overview.cfm?propertyID=36
二人の女性~20世紀を代表するアーティスト 期せずして今秋から同時期に二人の世界的に有名な女性画家の作品展が、ミネアポリスを代表する二ケ所の美術館で開催されています。出自も生き方も異なったこの女性たち、ジョージア・オキーフとフリーダ・カーロという20世紀に大きな功績を残すアーティストの作品が一挙に観られるというのは、非常に贅沢な気がします。
 ジョージア・オキーフといえば、そのきりっとした風貌とシンプルでスタイルのあるファッションや後期のニューメキシコでの暮らしなどが、過去女性誌などにも紹介され、ちょっと大人の女性には人気があるようです。またフリーダ・カーロはその劇的で情熱的な生涯がアート系の映画になったり、その作品の強い印象から、一つのポップアートファッションのアイコン的な扱いも受けています。
 この二人に共通しているのはその鮮明な色彩感覚と、個性ある生き方、強い自我を持った女性としてのドラマだと思います。20世紀を通じて、彼女たちほど独自性ある絵画を世に知らしめたアーティストはいないように思えます。ジョージア・オキーフはジョージア・オキーフ的なものを他に観る事はないし、フリーダ・カーロ作品は最早フリーダ・カーロだけの世界で、他の誰にも同様のスタイルが観られないとすら思えるのです。
 独自性を確立し、他にない個性を持った彼女たちはともに、生涯を通じて一人の男性からアーティストとして女性として多大な影響を受け、また生身の女性として
その関係に運命を左右されました。オキーフは写真家としても高名であったスティーグリッツと、フリーダ・カーロは著名画家のディエゴ・リベラとのドラマが
有名です。そんな様々なバックグラウンドを考えながら彼女たちの作品を観て行くと、更に深い感慨を覚えるだろうなと、個人的にはとても嬉しい展覧会なのです。
 特に今年はフリーダ・カーロ生誕100周年、そしてオキーフはお隣ウィスコンシン州サンプレーリーという町に生まれ育ったということもあって、何か特別なイベントであると思えてきます。
 季節的にも秋から冬というのが、アート鑑賞には似合うんじゃないでしょうか。
ジョージア・オキーフ展はミネアポリス美術館で来年1月6日まで、フリーダ・カーロ展はウォーカーアート・センターにて来年1月20日までです。
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美しい機械。 ミネアポリス美術館(またかと言われるだろうけれど。)には8万点以上のコレクションがあるそうです。そのために昨年、有名な建築家でデザイナーとしても人気のあるマイケル・グレーブスによる設計の新館を増築しました。ギャラリーも増え、展示品もまた多くなりました。
 その新館で私が一番気に入っているのが、美しい流線型の車「タトラT87セダン」です。ドイツの美術館などにもあるこの1930年代デザインの車は未来と過去が一体となった非常に扇情的なオブジェなのです。「タトラ」社は1800年代後半から続くチェコのディーゼルエンジン、トラック、列車車両の製造会社です。第二次世界大戦のドイツ軍などに愛用された悪路踏破能力と耐久性に優れた軍用トラックなどでも知られています。車の好きな人々にとっては1936年にタトラ社の前身コプレブニツェ社のハンス・レドヴィンカが完成させた小型乗用車の最高傑作「T87」は有名です。説明によく使われる「高性能流線型、リアエンジン」という用語が、古き良き時代の未来小説のようです。当時は最新技術であった「タトラT87」は最高速度160キロで走り、ナチス・ドイツにはアウトバーンに最適な車として絶賛され高級将校に愛用されたといいます。
 ミネアポリス美術館のギャラリーに静かに鎮座し、完璧な流線型と輝く銀色の車体を惜しげなく見せるこのクラシックカーには、神々しいまでの威厳が感じられます。高貴で、そしてセクシーですらあります。アメリカ文学の巨匠スタインベックも愛用したそうです。また、当時この車で世界旅行をしたジャーナリストたちもいました。美しいデザインに加え、優れた耐久性はアフリカのジャングルへも人々を運んでいくことが出来たからです。
 ロマンにあふれるロードトリップの数々を持つタトラT87。絵画や彫刻、史跡ではなく近代の発明機械であるというのに、美術的オブジェとして十分に印象的なのです。「美術」というのは美しい技術とも考えられる訳ですから、確かにタトラT87は、そこに過去の美しい技術を体現しているとも言えるでしょうか。
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ミシシッピ河畔の中都市ミネアポリス在住15年目です。春から秋の季節の美しさが好きで、冬の寒さを許すことにしています。アメリカというとマスコミやメディアが紹介するものだけのイメージが行き渡っていて、残念です。もっと身近でハートウォーミングなアメリカを知って欲しいといつも思っています。
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