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ヒストリック・フォートスネリングの景観お土産屋で馬鹿をしている写真ではなく、全景をどうぞ。ここへは、車以外ですと、ライトレールに乗って「フォートスネリング駅』で降り、徒歩15分です。
スネリング砦 今年ミネソタ州は32番目の合衆国の州になってから150年。5月には150周年記念の祭典が開かれる予定です。ミネソタの様々な歴史を掘り起こし保護し、次世代に伝えていこうという団体がミネソタ歴史協会です。先日遊びに行った歴史センターを中心に州内には26箇所の歴史的な場所と博物館などが、協会によって運営されています。歴史協会は実際州の成立より古くから活動しているのだそうです。まだミネソタ州がテリトリーと呼ばれていた頃からだそうです。歴史協会にも歴史がある訳です。(尊敬。)
 先日仕事で、空港の近くにあるフォート・スネリング(スネリング砦)へ行ってきました。小高い丘のミネソタ河とミシシッピ河が交わるあたりに今も一部を残す1820年代から建つ砦です。テリトリーの兵隊、開拓民、河を行き来するヨーロッパからの商人たちが住んでいたところです。5月から9月まで、実際に当時の扮装をした人々が当時の生活を再現し、見学やイベントが行われます。敷地内には1900年代に入って軍に使用された建物も残っています。ここは第二次世界大戦中、内陸部に追いやられた日系人の志願兵が日本語を学び、暗号解読等の訓練を受けていたことでも知られています。
 そうした展示が見られる建物には開拓時代やそうした文化に関連のある本やギフトを扱ったショップもあります。結構楽しく見て回れるギフトショップです。「大草原の小さな家」のような女性の開拓者がかぶっていた布の帽子をかぶったりして遊んでしまいました。(恐縮。)
 独立記念日には当時の大砲などを用いたパレード、式典などがあり、これはお勧めです。それ以外の日もちょっとタイムスリップしたようなひとときを過ごせます。砦の外にはネイティブ・アメリカンの居住区があったりしたことも想像に難しくありません。
www.mnhs.org/fortsnelling
廃墟の一部が語る河の歴史 やぁ、今週になって何とか氷点下を脱し、少し寒気が緩みました。華氏零下20度なんていう日もありました。こうなると日本の摂氏で計る寒暖計にはない数値。外に出て息をすると胸が痛い、手袋をしていても5分もすれば指の先が痛くなる、というほとんど南極観測隊の世界だったりしました。
 少し気温が上がると、人は皆ぞろぞろと路上に出てきます。私も歩いていける距離の場所へ、出かけていきます。このところミシシッピ河畔にある製粉業と河の歴史を知る事のできるミュージアム、ミルシティ博物館に行く事が何度かありました。特に「すごい!」なんていう展示がある訳じゃないですが、その昔中西部の穀物地帯(グレインベルト)の中心として、20もの製粉工場と今もアメリカを代表する製粉会社を有するミネアポリスの歴史が楽しく理解出来るようになっています。
 アメリカ人なら昔から誰もが知っているキャラクター「ベティクロッカー」「ドーボーイ」はミネアポリスの製粉会社から始まったものです。そんな広告なども含め、ミシシッピ河の水力とそれによる製粉作業などの様子を知る事ができるのがこの博物館なのです。
 でも私が気に入っているのは、建物。もともとの製粉工場をミュージアムに改装したのですが、中庭に一歩出ると、そのユニークさがよく分かります。作業が停止され廃墟と化したビルが火事になり半焼。ところがその半焼し崩れた外壁をそのまま残したデザインになっています。中庭にもむき出しの鉄骨や崩れた石畳、赤茶けた柱や、焼けこげの残ったブロック塀がまるでオブジェのようにあらわにされています。中庭の向こうに開いているミシシッピ河畔への出口から河辺と空が切り取って見えるのもちょっと不思議な感覚です。
 この中庭を使って行なわれるカクテルパーティは雰囲気があって、なかなかです。www.millcitymuseum.org
ドールハウスか原寸大ジオラマ~ピリオドルームのクリスマス・デコレーション 毎年恒例のミネアポリス美術館のホリデートラディション「ピリオドルームのホリデー・デコレーション」が感謝祭から1月の中旬まで開催されています。私がツアーに行った時は、中世のドレスを着たボランティアの人が解説をしてくれるもので、なかなか雰囲気がありました。
 ピリオドルームというのは、美術館の3階にあるギャラリーで、17世紀から20世紀初頭のヨーロッパとアメリカのそれぞれの時代の家の様子をコレクションのインテリアで再現したものです。この各部屋がホリデーシーズンになるとその時代時代、その文化によるクリスマスのデコレーションがされて公開されるのです。
 時代や文化背景の違いで、少しずつ異なった雰囲気が見られます。地味~な飾り付けの部屋もあったり、宗教色が強いものがあったり、いろいろです。原寸大ジオラマなのですが、日本だったらきっとマネキンで人も交えていたろうな~と思います。でもピリオドルームは、あくまでも主役は家具や調度品、建築デザインなので、人物は含まれていません。その代わりにというか、ボランティアで昔の格好をしたガイドさんが色を添えています。(注:ツアーのスケジュールは美術館に問い合わせましょう。)人のいない部屋を見学するせいか、何か舞台に役者さんが登場する前といった感じで、いつもなぜか厳かというか静かに観なければいけないような気がします。
 12月中にはホリデーミュージックのライブ演奏(スケジュール要チェック)もあって雰囲気がよいミネアポリス美術館です。
www.artsmia.org
なぜ、ポンペイなのか。 ミネソタ科学博物館、サイエンス・ミュージアムは今年で100周年を迎える歴史あるミュージアムです。100年前はセントポールのミシシッピ河畔に建つ今の建物ではなく、市内の一画にあったミュージアム。その頃は発掘された土器やネイティブ・アメリカンの文化などを紹介していたようです。今や全米でも有数の博物館の一つとして、世界的な人気企画のツアーの一つに組み込まれるようになっています。独自の企画をし、それが反対に全米の博物館をツアーすることもあります。「人種展」という人類の人種を科学的、社会的に紹介したものは今アメリカ国内のミュージアムで展示ツアーが行なわれている程です。
 現在行なわれている特別展は国内でも7ケ所のミュージアムのみ公開されるもので、火山噴火で埋没した有名なポンペイの遺跡と歴史を展示するイタリアから直接やってきた展示です。
 ご存知のようにベスビオ山の大噴火によって崩壊したローマ時代の港街ポンペイ。一瞬にしてそのままの姿勢で炭化した人の形、豪華だった生活を物語る遺跡や発掘物が今回展示され、当時の生活と運命の日を如実に観せてくれます。これだけの企画が行なわれる博物館がミネソタにあるというのは、嬉しい限りです。
 多くの科学博物館がそうであるように、館内は老若男女、大人も子供も楽しめるように工夫がされています。実際に体験できるものから、専門的に掘り下げた展示まで、じっくりと見てまわれば、ゆうに半日は使ってしまいそうです。建物の中もミシシッピ河の景観を取り込むガラス張りの窓や、明るくて居心地の良いカフェ、面白いものが一杯のギフトショップとなかなかです。また、ダイナミックな視聴体験ができるオムニシアターも人気があります。
 ミシシッピ河源流のあるミネソタ州の博物館というだけあって、河について学ぶ事のできるギャラリーもあります。ユニークなのは、博物館の外にあるビックバックヤードというパークです。有料ですが、ミニゴルフや迷路などもあって楽しい場所です。これからも続々と面白い企画がやってくるようで、楽しみです。
www.smm.org
 
ミネアポリス美術館 たぶんミネアポリスのことを書くと、何度かミネアポリス美術館について触れる事になると思います。私はもともとどこに旅しても美術館や博物館、ギャラリーなどに立ち寄るのが好きです。ルーブル美術館や大英博物館、スミソニアンやメトロポリタン美術館などにも圧倒されましたが、地元の身贔屓、ミネアポリス美術館にはやはり最も愛着があります。
 中規模の美術館とはいえ、2006年に拡張工事を終え新館をオープンしてギャラリー数も増え、約5千年にわたる8万点以上の芸術品を所蔵する業界(?)でも一目置かれるミュージアムなのです。美術館の中ではゴッホを所有する世界19の美術館の一つでもあります。そのゴッホの「オリーブの木」は美術館のコレクション中最も高額だということです。
 その昔当時の財界人たちが住んだ高級住宅街の中に建った美術館は、スミソニアン以外では珍しい入館料無料。特別展だけはチケット購入の必要がありますが、コレクションの常設展や企画展は常に無料で鑑賞できます。また、特別展も企業等のスポンサーで日曜日にはフリーになるというありがたい企画があります。
 数年前に日本美術ギャラリーが拡張され、今では実際の書院造り、茶室が再現されています。国宝級の屏風絵などもあり、日本人の私ですら感心するようなコレクションです。この日本と韓国のコレクションと担当するキュレーターのウェルチさんは、京都で勉強したという日本語も堪能な方。日本人が恥ずかしくなるくらい日本の美術、芸術に精通(当たり前か)しておられる。彼の存在がなかったらミネアポリス美術館のアジアギャラリー、特に日本ギャラリーの現在の充実ぶりは見られなかったんじゃないかと思います。たまにじっくり鑑賞してみると良いですよ。「へぇ~日本って美しい」とちょっと鼻高々になります。
 今夏のミネアポリスは「ノルディック・サマー」というイベントで北欧の様々なカルチャー、アートが見られます。ミネアポリス美術館でもノルウェーやデンマークなどの有名な画家による風景画展が開催されています。豊かだけど厳しい自然をどこか哲学的な視線で静かにとらえた絵画には、眺めるだけで鎮静的な効果があります。暑い夏に冷房の効いた美術館で、穏やかな気分になる、お勧めです。
 ちなみにミネアポリス美術館では日本語のパンフレットが用意されています。短時間で館内のポイントを押さえた親切なガイドです。ご利用下さい。
www.artsmia.org 
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性別 女性
ミシシッピ河畔の中都市ミネアポリス在住15年目です。春から秋の季節の美しさが好きで、冬の寒さを許すことにしています。アメリカというとマスコミやメディアが紹介するものだけのイメージが行き渡っていて、残念です。もっと身近でハートウォーミングなアメリカを知って欲しいといつも思っています。
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