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寒いから熱くなる音楽 先週はマイナス15度なんて日があって、やはりこれはちょっと寒いんじゃないかと思いました。冬になるととかく引きこもりがちで、冬眠の熊状態になります。先日もうちのBFと出かけようかどうしようかと相談して、結局家でごはんを作ってテレビを見てしまいました。(土曜日だったというのに。)
 こんなことではいかん、と友人がやっているキューバ音楽のバンドを観に行くことにしました。友人のDは音楽関係の奨学金をもらって何度もキューバやブラジルに滞在し、現在ではキューバの伝統的な音楽やそれを取り入れたジャズなどを演奏するバンドを2グループ率いています。サクソホンとフルートを演奏する彼が率いる「チャランガ・トロピカーナ」は、バイオリンやパーカッションなども交えたグループでキューバのリズミカルな音楽を聞かせます。
 毎月2回日曜日、ミネアポリスの大学街にある古い映画館を改装したユニークなライブハウス「バーシティシアター」でライブをやっている彼らを観に行きました。中央が完全にダンスフロアになっていて、リズムにのって本格的にダンスを踊っている人々がいました。サルサ風のダンスです。初心者も本格的なダンサーも混じって、ホットなダンスが繰り広げられています。ミネアポリスではサルサやこうしたダンスを踊ることのできるクラブがいくつもあって、結構どこも人気なのです。地元のフリーペーパー「シティページ」などをチェックすると、どこで何曜日にそういったダンスができるか情報を得ることができます。
 日本人でサルサダンスを趣味にしているNさんは、友人のバンドの音楽はキューバ音楽なので、踊りも少し違うんだと言っていましたが、集まっている人たちはあまりそこまでこだわっているようには見えません。どちらにしても皆上手く踊っているんですから。
 それにしても戸外の冷たい寒さとはうって変わってダンスフロアは熱帯の華やかさと情熱にあふれています。激しいステップにくるくるとパートナーと輪をかく様子は本当に活気一杯。冬にはこうした熱いリズムを楽しむのがよいのかも知れません。友人のバンドも汗を散らして演奏していました。
ミネアポリスだから、リアルにジャズ満喫。 いや~、日本で初めてジャズ・ギターリストのアル・ディ・メオラを観た時は、豆粒のような彼の奏でる音楽を千人くらいの観客と一緒に楽しんだのですが、昨夜のミネアポリスの老舗ジャズ・クラブ「ダコタ」で観た「アル・ディ・メオラ、ワールド・シンフォニア」は、もうそんなのがどこかにいってしまう程。2メートルほど先の一段高くなったステージにリラックスして現れた彼は「10年も経ってないよね、前に来てから」なんて言いながら、ギターをかかえ、もう魔法のような指さばきで満席のジャズクラブの全員を釘付けにしたのでした。「近い!!ものすごく近い!」と興奮。こんなに生々しくていいのかという程、音もミュージシャンもリアル。やっぱり、こういうジャズ体験が一番ですよね。息を詰めて見とれて、聞き惚れてしまう演奏ながら、周りの雰囲気はあくまでもリラックスしていて、あたたかい。一曲ごとにわ~っと歓声があがる中、観客が嬉しそうに声をかけると、アル・ディ・メオラもにこにこして応えます。
 9時半から始まる2回目のショーだったので、30ドル。「こんなお手頃でいいのか!」という値段ですよね。アル・ディ・メオラなのですよ!?ダコタ・ジャズクラブでは過去にもマッコイ・タイナーとかダイアナ・クラールとか日本でもお馴染みのジャズ奏者を何か「お気楽に」楽しませていただきました。コンサートホールにはない親近感とリアルな雰囲気で、心から堪能できます。
 皆気軽に写真を取ったりしていました。あ~カメラを持っていかなかった私。残念です。
 この「ダコタ・ジャズクラブ&レストラン」は最近こちらの全国版の雑誌などでも「アメリカ有数のジャズクラブ」と評価され、トランぺッターのウィントン・マルサリスも大好きなジャズクラブと紹介しています。ぜひ一度お立ち寄り下さい。
www.dakotscooks.com
ファーストアベニュー&セブンスコーナー プリンスってご存知ですよね。世界中に熱狂的なファンを持ち、ロック殿堂入りもしているR&Bとロックのミュージシャン。ミネアポリスで生まれ育ち、ここから80年代後半、90年代に世界を制覇した彼。今も郊外には「ペーズリーパーク」というスタジオを持ち、時々街中にも出没しています。
 そんな彼が映画「パープルレイン」で一躍有名にしたのが伝説のライブハウス「ファーストアベニュー」。ダウンタウンにあるこのライブハウスは今もロックミュージシャンたちには有名な場所です。日本からもパフィなどが出演したりしました。先週末プリンスのプロデュースした香水の発売を記念したコンサートが行なわれ、コンサートの後、古巣のファーストアベニューでポスト・コンサートを行なうと発表があり、数日前からダウンタウンの数ブロックをファンの長い列が埋めました。
プリンスは閉店まじかの夜中の2時にコンサートを始め、警察に強制的にクローズされる3時まで演奏したそうです。日本からもこの週末のために来た人がいたということ。
 「ファーストアベニュー」は多くの人気ミュージシャンがまだ有名でない頃にライブを行ったことで知られています。かつて、ポリスもU2もここで全米ツアーを始めました。外壁にはこれまでに出演したミュージシャンたちの名前が星形の中に残されています。ソウルアサイラムもここから巣だっていきました。今も多くのバンドが彼らの夢を求めて、ファーストアベニューでしのぎ合っています。
 このライブハウスのあるコーナーはかつてはグレイハウンド・バスのバスディーポだった所。ファーストアベニューの建物もその駅舎を改装したものなのです。
 ミネアポリスに立ち寄ったらぜひ覗いてみて欲しい場所です。若者たちのフラストレーションや夢が詰まったライブハウスから、また伝説が生まれるかも知れません。
ジャズライフ2~ツインシティ・ジャズフェスティバル 私のジャズ好きはすでにお話しましたね。毎年恒例、今年で9回目を迎えるジャズ・フェスティバルが先週からセントポールを含め各ステージで開催され、今週末はトリのダウンタウン・ミネアポリスで木曜日から日曜日まで、たっぷりジャズにひたることができます。
 メインはオーケストラホール横のピーヴィープラザというアウトドア広場。そしてメインストリートのニコレット・モールにも数カ所ステージが設置されます。オーケストラ・ホールでは人気のマルサリス兄弟によるデューク・エリントンを讃えるビッグバンドがコンサートを行う予定です。またヘネピン・アベニュー・ユナイテッド・メソジスト教会でも、ゴスペルによるデューク・エリントン・トリビュートが行われます。アウトドア・ステージのコンサートは無料。フードベンダーの屋台も出て、ビールやワインなどを片手にのんびりアウトドア・ミュージックを楽しむことができます。犬を連れてくる人、勿論家族連れ、ついでにストリートパフォーマンスをする人たちなど、夏らしく賑やか。時には途中で雷雨になったりするのも夏らしいです。近隣のバーやクラブでもジャズ演奏が行われ、好きな私にとってはどっぷりジャズ三昧の週末となります。
 夜9時頃まで陽の暮れないミネアポリス、そろそろ夜も佳境に入る頃、ようやく藍色に染まり始めた夜空の下、ラテンジャズのピアノが微かな風にのって響きわたり、ステージ前では数組がダンスする様子を眺めながら、一杯。ミネアポリスに滞在するなら、こういう時間を楽しんで欲しいと思います。
ジャズ・ライフ 20年くらい前、大学出たてで(歳がばれるな。)今でいうフリーター状態の頃、バイト先の貸しレコード(そういうのが流行っていた頃です。)店のオーナーが録音してくれたクリス・コナーという往年のジャズ・ボーカリストのテープ。そこから私のジャズ好きへの道が開かれました。クラシックピアノを習っていたこともあって、ジャズピアノへも傾倒し、ビル・エバンズ、オスカー・ピーターソンなど好きになり、今ではすっかりジャズ音楽ばかり聴くようになっていました。
 ミネアポリスに住んでから、実際にライブでオスカー・ピーターソンの演奏を聴いた時にはもう感動で涙がこぼれましたね。場所はダウンタウンにあるオーケストラホール。もうすでに70才半ばを過ぎた彼の枯れた演奏には哀愁と郷愁が込められ、どんな「若いもん」にもまねできない技術を越えた何かが心にまでじんじん響いてきたのでした。そんなコンサートがたったの30ドルちょっと。一生忘れないコンサートのチケットとは思えない安さ。
 ミネアポリスの良さはこうした大物や人気のジャズ・ミュージシャンのライブがさりげなく行われることでしょうか。私のお気に入りのジャズ・クラブはダウンタウンの中心、ニコレットモールにある「ダコタ・ジャズクラブ&レストラン」。最近USAトゥデー紙のインタビューで
人気トランペット奏者のウィントン・マルサリスが好きなジャズ・クラブの一つにも挙げていました。以前はセントポールにあったこのクラブが、ミネアポリスのダウンタウンに移って数年。気軽に通うようになって、多くのレコーディング・アーティストのライブを楽しんできました。
 マッコイ・タイナーのピアノ、松井ケイコ、ジャズ・ファンにはお馴染みのミュージシャンたちを間近に観るのはいつもわくわくさせられるものです。また、演奏を終えたミュージシャンたちと気軽に話のできる時、これはファンに取って至福の時といえるでしょう。大ファンだった若手ブルーノート・レコード・アーティスト、ピアニストのゴンザロ・ルバルカバや、サクソフォンのデービット・サンチェスと話す機会があって、ものすごく感動しましたね。(デービット・サンチェスは一杯おごってくれた!)
 「ダコタ」の良いところは、私のようなジャズ歴の浅い人間でも気後れせずに入れる雰囲気があるところ。クラブによっては非常にディープで観客も専門的な人が多く、初心者と見破られるのではとびくびくしなければいけないような所や、あまりに老舗過ぎてちょっとお高くとまっているような所もあるのですが、「ダコタ」は落ち着いたムードと和やかさが適度に交わった感じがします。ジャズクラブと分かれたダイニングはちょっと高級なレストラン風ですが、カジュアルに過ごすことも出来ます。メニューもハンバーガーからステーキ、アメリカン・ニューキュジーヌまで、バラエティに富んでいて肩が凝らない食事もできます。当然クラブでも食事ができますし、ポテトのフライとビールでジャズを楽しむことだって可能です。
 もし、ミネアポリスにご滞在されるなら、ぜひライブ・ジャズで過ごす一夜をお試し下さい。5月の目玉は一日限りのブランフォード・マルサリスのライブ。一回目のショーが50ドル、2回目が35ドルです。www.dakotacooks.com
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Husky15
性別 女性
ミシシッピ河畔の中都市ミネアポリス在住15年目です。春から秋の季節の美しさが好きで、冬の寒さを許すことにしています。アメリカというとマスコミやメディアが紹介するものだけのイメージが行き渡っていて、残念です。もっと身近でハートウォーミングなアメリカを知って欲しいといつも思っています。
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